8/21 トリガーポイントアプローチ勉強会 活動報告
臀部,下肢の症状となると、かなりの確率で関係してくる坐骨神経。坐骨神経といえば梨状筋,中臀筋といったキーワードが自然と浮かんでくると思います。坐骨神経痛という文脈で梨状筋はよく登場します。
しかし、梨状筋を触っているつもりでも触れていないことが良くあります。触れていない梨状筋で関連痛を生じさせることはもちろんできません。梨状筋を触りにくいのには理由があります。深さです。
アプローチには深く触察指を沈める技術(体重のコントロール)が必須です。中臀筋の後縁の尾方を平行に走行しますが、その深さは小臀筋とほぼ同じで、周りの筋が処理できていなければ、鉛筆ほどの太さの触知感です。周りの筋が処理されていても、せいぜい、鉛筆よりもう少し太い円錐形です。
アプローチのタイプは手技,鍼ともにAでもBでも構いませんが、鍼は押手の追い込みをしっかりしてください。一本目にこだわって関連痛を生じさせれば、筋収縮が起こって二本目以降が打ちやすくなります。押手を徹底的に追い込む必要がなくなります。関連痛を出した一本目がどの筋のどの部分にヒットしているのか?それを意識して二本目は一本目に並ぶように打ってください。
もちろん、見た目でなく鍼先が並ぶようにです。同じ硬結の同じ面に長軸方向に並べてください。筋腹は分かりやすいですが分りやすい筋腹だけでなく、骨への付着部、つまり、起始部,停止部に必ず刺鍼してください。今年度は今回で終わりですが、来年度またお会いしましょう。ぜひ答え合わせをしに来てください。
担当講師:平谷 透
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