第3回「実践できる鍼治療」今回は「一原法」です。名前からもわかるように、原穴一穴のみによる治療法です。原穴はその性質から経絡・臓腑の反応が最も現れやすい経穴のひとつとされています。そのことは原穴診という方法があることからもわかります。臓腑・経絡の異常反応が現れやすい、診断に用いることができるということはすなわち治療に応用できるということです。そういったすばらしい効果をもつ原穴を使わない手はありませんよね。ただ、単純に病経の原穴を使うという方法ではそれなりの効果しか期待できません。そこでそれぞれの経絡・臓腑の表裏・共軛・表裏共軛という関係性を取り入れ治療に応用していく、これが「一原法」なのです。勉強会前半はこれらの理論と応用の座学を、後半は実際に参加者の症状を例に上げての実技を行いました。おそらく最初は「原穴一穴だけで効果が出るのか?」と半信半疑であったと思います。しかし、しっかりと原穴の反応を捕らえそのポイントにしっかりと刺鍼出来ればちゃんと効果は出るのです。結果的には参加者の皆さんもいろいろと経絡・経穴を組み合わせ、知恵を絞って選穴・刺鍼し、期待通り?の効果を現すことが出来ていたようです。今回も前回同様、適切な取穴の必要性を認識してもらえたのではないでしょうか。次回からは「M-Test」の第1回「基礎理論と運用」です。久保益秀 次回は10月26日です。実践できる鍼治療 ご案内http://www.teiyukai.jp/entry-11858860508.html
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