異なる構造物が接合する部分、「継ぎ目」には、それ相応の負荷が掛かります。負荷の掛かるところにはトリガーポイントが形成されやすくなります。走行の異なる隣り合わせの筋の連結部は、トリガーポイントの宝庫となりやすいのです。単に連結部であることを頭に入れるのではなく、各々の筋の、それぞれの部位による筋繊維の走行の違いを意識することで、ストレスの掛かる「継ぎ目」が見つけられるようになり、結果としてトリガーポイントを発見できるようになります。さて、今回のメインである下腿は、「ザーっ」と流して触ってしまうとキチンとした構造が理解できません。よく分かっているつもりの前脛骨筋と下腿三頭筋の詳しい構造は、きっちり頭に入りましたか?その他の細かい深層の筋も、実際には触れなくても解剖を理解しておくことでアプローチが可能になります。「解剖学的なアプローチ」と「指で感じながら探す技術」があれば、トリガーポイントに早くたどり着けます。繰り返し同じことを練習してください。量の質的転換が起こるその瞬間まで。次回は最終回ですので、各種リクエストおよびアンコールに応えます。考えておいてください。担当講師:平谷
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