「責任トリガーポイント」と「トリガーポイント」の違い、それに基づいた「治療の二本柱」しっかりと頭に叩き込んでください。「責任トリガーポイントの脱感作」と、「単なるトリガーポイントの脱感作」では、その治療効果の差は天と地ほどあります。手技で関連痛を誘発させるぐらいになら誰でもなれます。複数のトリガーポイントにアプローチできて、関連痛の誘発が、ある一定時間以上であれば、そこそこ楽になるので治療が出来たつもりになります。ですが、ここで達成できたのは、症状と直接関係のないトリガーポイントの脱感作のみです。「それっ!」や、「ぁあっ、そこっ!」等の場所を特定するような反応(認知覚)が無ければ、そこは責任トリガーポイントではありません。局所の代謝のみ(単なるTPの関連痛誘発)で、中枢への知覚の入力(認知覚)がなければ、劇的な症状の改善は望めません。一度でも責任トリガーポイントを発見し、漏らさず処理できた経験のあるトリガーポイント実践家は、どうしても、是が非でも責任トリガーポイントを探してしまいます。それほど、責任トリガーポイントの脱感作による治療効果は劇的なものなのです。あなたも是非、責任トリガーポイントとその適切な処理を、一刻も早く経験してください。経験していない人には分かりません。責任トリガーポイントの適処理を経験していない「なんちゃってトリガー」を卒業すれば、同業者の「トリガーなんて…」のセリフが気にならなくなります。誰が知ったかぶりをした能書きタレなのかが分かってスッキリします。腰殿部,大腿は特に筋容積の大きい部分なので、加圧に体重のコントロールが欠かせません。赤筋を使った汗だくにならない手技を目指してください。また、練習には症状のある被験者が最適です。上半身でも構いません。調子の悪い場所がある方は教えてください。いつでもデモンストレーションをします。次回から、どんどん個々の筋を触って刺鍼していきます。腰殿部の解剖の復習をしておいてください。担当:平谷
コメント