【1月17日 トリガーポイント療法勉強会活動報告】 今回は主に膝周りのトリガーポイントに対するアプローチをしました。大腿部の大きな筋と、関節周りの筋腱や支持組織へのアプローチ。この二つは全くアプローチが異なります。大きな筋は、触察指と加圧指が、ほぼ母指で対応できます。関節周りは必ずしも筋組織ではないため、拳を作って中指のPIP関節を、あるいは母指以外の四指を道具にして、溝にはめて、もう片方の手を添えて軽く加圧する。これらの方法を使うことでトリガーポイントにヒットしやすくなります。トリガーポイントにヒットするというのは関連痛の誘発があるという意味です。術者の手の一部を道具として使う場合、注意が必要なのは、構造物の凸部分に術者の道具としての手を当てていくのではなく、術者の手の自然にはまるところに、その道具としての手をはめ込んでいく、そしてその上から加圧するという点です。はめ込むことで安定した加圧ができますし、加圧時に道具として使う手を痛めることがありません。このことは前腕で加圧するときにも言えます。精度の高い治療に必要な正確な加圧は、力任せではできません。技術です。技術の他に知識も必要です。大腿部の後面のアプローチで忘れてはならないのが、大腿の見た目の中心線と大腿骨の走行が異なる上に、ハムストリングスの走行がまた異なります。大腿部後面の台形とその対角線、そして二等辺三角形。これを常に意識してください。下腿の内外旋にも注意してください。ハムストリングスの走行が簡単に変化します。次回はシミュレーションです。各々、自分の治療してほしいところを決めてきてください。それから臨床報告もどんどんお願いします。担当講師:平谷 透
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