【実践できる鍼治療勉強会活動報告~久保益秀先生~】「実践できる鍼治療」第5回は 経絡テストⅢ 五行論の応用です。3回シリーズで行う「経絡テスト」の最終回です。五行論というとそれだけで若干の拒絶反応を起こされる方もいらっしゃるかもしれませんが、五行穴は要穴と言われるだけあって大変な治療効果を持っているツボです。これらを使わないなんてもったいない!ということで、今回の「五行穴の応用」ではこの五行穴を使っての治療方法です。今回も前半座学、後半実技という形で行い、前半の座学では徹底的に難経六十九難の「虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す」を説明し、その後経絡テストに応用する理論を説明しました。理屈的には簡単なものなのですが、五行穴を覚えておく事が必須です。後半の実技は実際にこの理論を使っての模擬治療を行いました。ここで問題となるのが井穴・榮穴への刺鍼です。座学の時点で参加者は「えっ?井穴に鍼打つの?」と思っていたようで、質問すると期待通りの答えが返ってきました。しかし、井穴・榮穴にも痛くない刺鍼のできる方法があるのでその方法も含め練習をしました。2穴で効果がある療法なので、患者さんへは余剰刺激の軽減、術者側へは治療時間の短縮が期待できます。当然のことながら、治療効果も大です。次回は、今シリーズ初登場の「変動経絡検索法 基礎編」です。
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