1/25貞友会勉強会超音波観察下肢基礎編~竹本晋史先生~

超音波観察装置(以下、US)は柔道整復師が扱うことができる、唯一の、画像観察装置である。このUSの勉強会を平成医療学園専門学校の卒業生の組織である貞友会で行った。今回は下肢の基本走査と言うことで、USの現状と特徴、有効性について話し、USを使用するにあたり最も重要な局所解剖を解説した。大腿部、下腿部の筋組織、膝関節、足関節の構造について復習をした。特に、関節の構造については骨の形状から靭帯の長さなど、画像抽出時に不可欠なランドマーク(指標)となるので細かく解説した。また、正常画像と症例画像を解説し実技を行った。デモンストレーションで、大腿部の短軸画像と長軸画像を観察する事が筋挫傷を観察する為に必要な走査であることを伝えた。続いて、膝関節の膝蓋靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯、腸脛靭帯、大腿二頭筋腱、半月板の抽出を行った。足関節は前脛腓靭帯、前距腓靭帯をピボット走査で抽出した。座学90分、実技90分があっという間に過ぎた。まばたきもせずに画面に注目していたことで目が乾き、痛む程、集中した実技となった。器械が高価な事でなかなか購入に至っていないのが現状だが、近い将来、各施術所やトレーナー活動時の必須アイテムになり、科学の目で患者さんを診る時代が来る事を切に願う。それは患者さんの利益に繋がるものです。担当講師:竹本晋史

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