9/14トリガーポイント療法勉強会活動報告~平谷透先生~

ポイントは肩甲挙筋です。治療のことではありません。解剖の話です。頸肩部の解剖は肩甲挙筋を境に、前と後ろに分けると理解しやすく触察しやすくなります。肩甲挙筋を触察するには、まず骨指標です。乳様突起と下顎角の間に環椎の横突起。頚の前後径のほぼ中点が頚椎の横突起。肩甲骨の上角と内上角。これが確認できれば、筋の走行がイメージできます。後は頚部のやや前から「コロン」。それが肩甲挙筋です。肩甲挙筋は捻れているので、「グリングリン」するのも長軸にこするのも難しいですが、胸郭をイメージして「受け」にしてください。肩甲挙筋で関連痛が誘発できればかなり喜ばれますよ。肩甲挙筋を頚部から体幹に向けて追いかけていくと僧帽筋がかぶさってきます。今度は僧帽筋の前縁を楺捻しましょう。今度は「受け」がありません。僧帽筋の前縁自身を「受け」にして下さい。表層の筋なので強い圧だと触知感が無くなってしまいます。母指の指腹で感じて指腹で加圧して下さい。この硬さの硬結にはこれくらいの圧というのが判るには加圧して返ってくる圧、応力を感じて下さい。筋が押し返してくる圧を感じて下さい。どれくらいの圧で加圧するのか、いちいち考えなくて済むようになります。カンフー映画でありましたね。“Don’t think ! Feel !”です。肩甲挙筋と僧帽筋、まずはこの二つを触れるようにして下さい。これが触れれば頸肩部の解剖学的理解が高まります。次回は肩周りです。臨床例を教えて下さい。実際の症例をサンプルにシミュレーションします。次回は私が皆さんのマッサージを受けます。楽しみにしています。   担当講師:平谷 透 トリガーポイント療法 案内http://www.teiyukai.jp/entry-11858871048.html

コメント