今回から「痛みに対する鍼灸療法」から名称を変更した「実践できる鍼治療」。第1回は“基礎の確認”ということで、前半座学は本当の基礎の基礎である経絡と経穴について、参加者がどのようにとらえているのか?ということをそれぞれの意見を確認した上で、その考え方やシステムについての話をしました。一つの経脈にある経穴にはその経脈に存在する共通点があるということ、同じ経脈に所属していてもその経穴にはそれぞれその効果や役割に違いがあるということ、また経絡と経穴の関係性をどのように診断や治療へと繋げていくのかなど、鍼灸治療を行う上で基礎ではあるが最も理解しておかなければいけない事についてかなり詳しく説明しました。後半の実技では、これも“基礎の確認”ということで取穴から押手、切皮から刺入、得気の感じ方など、今回参加者が少なかったこともありマンツーマンで徹底的に指導しました。参加者ほとんどが鍼を打つということ自体は出来ていたのですが、取穴と得気を感じる事が上手く出来ないようで、改めてその大切さを感じ取ってもらえたのではと思います。次回は、“子午流注の法則による治療”を行います。この療法は簡単でしかも即効性のある療法です。久保益秀
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