「痛みに対する鍼灸療法」第8回と第9回は「経筋療法」です。経筋という名前やそのさわりくらいは学校の授業で習われたと思いますが、その理論や治療法というのは授業では殆ど教えられないのが現状だと思います。しかし実際の臨床で最も多く訴えられる痛みという症状の急性期のものの多数が経絡や臓腑にまで病が至っていないいわゆる経筋病に属しているものです。ではなぜ授業で教えられないのか?と考え、この勉強会でやってみようということにしました。第8回は経筋と経脈の違いや流注・病因・病証などの理論とその治療法について前半は座学、後半は実技を交えて行いました。経筋療法は本来火針を用いて行うものという認識を持っておられる方もいると思いますが、必ずしも火針を使わないでも十分な効果を得ることはできます。それには確実に経筋病巣を把握し、そこに確実に刺針する技術が必要となりますが、必ずしも難しいものではありません。基本的な知識と技術が備わっていれば誰にでも結果の出せるものだと思います。第8回ではその基本的な部分に重点を置いて勉強しました。
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