「痛みに対する鍼灸療法」第4回は「経絡テストⅠ・基礎編」です。体を走る経絡の中でも重要な位置を占める正経十二経脈と奇経八脈の中でも督脈・任脈・帯脈の計十五の経脈に異常を見つけ治療に応用しようとするのが「経絡テスト」です。経験を積まないと理解できない・使えないものが多い鍼灸療法の中でもこの治療法は難しい理論ではなくしっかりとした診断方法が確立されていますので、比較的経験の浅い鍼灸師でもちゃんと診断し、取穴、刺鍼ができればそれなりの効果が期待できる治療法です。今回は基礎編ということで、基本的な考え方・診断法・治療法について、前半は座学、後半は実技でその入口の部分を体験してもらいました。初めて体験する治療法なので最初は皆さん戸惑いがちでしたが、慣れてくるに従いそれなりの効果が出てくるようになっていました。次回は経絡テストの運用ということで、より臨床に応用できる形で症例などをもとに勉強をしたいと思います。久保益秀
コメント