秋の勉強会祭り 報告

副会長が貞友会の先生方の求めに応じてスポットで開催される勉強会が去る11月17日土曜日に行われました。当日は大雨の中、100人を超える会員の先生方にお集まりいただき、勉強会祭りの名に相応しく5つの勉強会が行われました。1つ目は「高気圧エアチェンバー(酸素カプセル)の社会的意義」ということで、講師にNPO法人 日本酸素療法研究会 副会長の網干博巳氏による勉強会が行われました。ベッカムカプセルなどと呼ばれ、怪我の回復を早める効果や疲労回復効果が期待されるものですが、ブームも一段落したと思われていました。しかし、網干氏によると東日本大震災の被災地に酸素カプセルを寄贈し、心身のケアに使っていただいているということです。肉体的な疲労、精神的な疲労、そして怪我の回復にも使えるということです。そして、次は一過性のブームで終わらせないという強い決意が読み取れる勉強会となりました。最後には酸素カプセルを格安で導入できる内緒話も教えていただけました。 2つ目は「開業のためのお金の勉強会」を公認会計士 税理士の中路健一先生に「治療院開業をめざす人が知っておきたいこと」を講義していただきました。医療国家資格者として、人間の体やその技術についての勉強はしてきても、お金についての勉強はなかなかできないものです。そこで、開業するには何が必要か、何をすればよいのかということを講義していただきました。成功するための条件についてや、開業に必要な資金のお話、そして開業後の税金のお話を中心にしていただきました。急に思いついたようにはなかなか開業できるものではなく、やはり日々コツコツと夢に向かって貯金することも大切であると痛感いたしました。 3つ目も中路健一先生による「接骨院鍼灸院 経営者のための勉強会」が行われました。「治療院の先生が知っておきたい健全経営のツボ」という内容で既に開業している先生向けの勉強会となりました。開業したが患者さんがなかなか来院しないのは治療院を経営していないからです。治療院を開ければ患者さんは勝手に来院するものではありません。いくつもの来院に至るプロセスが存在します。中路先生にはその手の内を明かしていただき、そして節税等のテクニックをお話いただきました。予定の時間では全然足りず、来場していただいた会員の先生方からはもっと聞きたかったという声をいただき終了いたしました。 4つ目は「デイサービス勉強会」を株式会社文衛門 代表取締役 辻井道彦先生に講義していただきました。最近街でよく目にするパワーリハビリの実際の運営について教えていただき、そして売り上げの推移をみせていただき、開業当初は売り上げが少なく厳しいという現実などを教えていただきました。質疑応答にも丁寧に対応してくださり、最後に辻井先生からは柔道整復師ならば、マッサージを売りにするのではなく、柔道整復師にしかできない機能訓練をぜひ行ってほしいというお話がありました。そうすると結果は必ずついてくるというアドバイスがあり終了いたしました。 5つ目は「介護保険勉強会」を柔道整復師 鍼灸師でケアマネージャーの上岡哲先生におこなっていただきました。介護保険はケアプランをケアマネージャーに作成していただき、そしてそのケアプランに沿って介護を行いますが、その手続きの実際を、介護保険証を使い記入する練習などを行いました。また、ケアマネージャーからの視点を寸劇で表現していただき、金儲けのための介護はケアマネージャーにすぐ見抜かれる旨の話があり、本当に優しく手を差し伸べられる事業所でなければ介護業界では生き残っていけないのだなと痛感する勉強会となりました。 ご意見ご希望などございましたら貞友会にご連絡くださいませ。teiyukai@heisei-iryo.ac.jp

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